天平楽府 静岡特別演奏会について

今日は10/31に行われる【天平楽府 静岡特別演奏会 ~シルクロードから日本へ 精神文化回廊巡礼~】について。

天平楽府は、作曲家劉宏軍先生が主宰する、正倉院宝物の楽器(※)を復元し演奏するアンサンブルです。

(※正倉院宝物の楽器とは:世界遺産・国宝である正倉院にはシルクロードから伝わった宝物が1300年間厳重に保存されており、現在は特別展でのみ見ることができます。
そのなかでも螺鈿で装飾が施された紫檀製の五絃琵琶は、世界で唯一現存するもの。
ほかにも、日本の雅楽の源流となった多くの管絃楽器が保存され、美術的価値も高い大変貴重な楽器です。)

劉先生は、映画「ラストエンペラー」やNHK「シルクロード 遥かなる調べ」などの作曲をされた素晴らしい音楽家で、

「1300年前、シルクロードから日本に伝わってきたのはどのような音楽だったのだろう?
正倉院に伝わる楽器は、実際にどのような音色を奏でるのだろう?」

との想いから、わずかに残された資料から音楽を復曲し、長い年月をかけて、細部まで正確に製作し演奏に堪えうる状態に仕上げた復元楽器を完成させました。
そして天平楽府の演奏家により、いにしえの響きを今に伝えてきました。

天平楽府はこれまでに、日本各地での大掛かりな公演やNHKを始めとするメディア出演のほか、ユネスコあおによしコンサート、上海万博、中国公演、NY公演などにも招聘され、古楽譜復曲と劉先生のオリジナル曲の演奏による公演を行っています。
こちらから中国公演の模様を少しご覧いただけます↓
https://mp.weixin.qq.com/s/AyMcUi3UHT3o7jiCBARMPg
静岡では今回が初公演!

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会場は、静岡市街の顕光院本堂。広い本堂は戦後の事情により和洋折衷様式で再建されたそうで、荘厳且つ柔らかな温かみのある、天平楽府の音楽ともぴったりな、それはそれは素敵な空間です。

また、演奏会の前日には、清水区興津の承元寺本堂で、翌日の演奏会をもっと楽しめて、もっと深く聴くことのお役にたてるように、

正倉院にはどんな楽器がある?
楽器のルーツはどこ?
音楽に込められた思想がある?

というようなお話と、天平楽府メンバーの世界的奏者、邵容さんと銭さんをお招きして、復元した五絃琵琶、そして中国笙の演奏もおこないます。素晴らしい演奏と楽器とを間近で見ることのできるチャンスです。
承元寺は興津川のそば、空気の美しい山あいに佇み、
境内の自然を見ながら琵琶と笙の音を聴く、風流な時間になることでしょう。

大陸でも日本でも、仏教文化のなかで育まれてきた当時の音楽。音楽と呼応する会場で、五感を解放して楽しんでいただけましたら嬉しいです。

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【実演付きレクチャー ~唐・天平時代の楽器と文化を知る~】
2021年10月30日(土)13:30開場 14:00開始
臨済宗妙心寺派 神護山承元寺(静岡市清水区承元寺町299)
入場 2,000円

【天平楽府特別演奏会 ~シルクロードから日本へ 精神文化回廊巡礼~】
2021年10月31日(日)17:30開場 18:00開演
曹洞宗 医王山顕光院(静岡市葵区研屋町45)
入場 3,500円(前日ご来場の方は3,000円)

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